2009年7月 2日

創造的であるために必要なもの

study

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最近ちょっとばたばたしています。

火曜日のゼミがその元凶。

現在とくに仕事が入っているわけではないので、
時間的にまったく余裕がないわけではないのだけど、
成り行きで安易に引き受けたまとめ役、リーダーという立場が
予想以上のプレッシャーになっている。

ものごとを遂行するにあたって重要なことは、
「物理的な時間」の余裕ではなく、
「精神的な時間」の余裕ではないだろうか。
どんな精神状態でも物理的時間は等しく経過してゆくのだから。

心の中を整理するための物理的な時間をとることで、
精神的な時間の余裕を取り戻せる。
ブログはまさにそのために最適なツールではないだろうか。


昔からリーダーシップがないのは分かっていた。
グループワークが苦手なことも。
展示、という作為的な空間にそれほど興味がないことも。

それでもこのゼミを選択し、リーダーを引き受けたのは、
経験を積みたい、ということはもちろん、
やはり苦手だから、と逃げてばかりじゃダメだという気持ちが
頭のどこかにあったからかもしれない。


その意味ではゼミも貴重な「学び」の場になっているわけですが。


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2009年7月 1日

奨学金GET!

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ここ数日待ちわびた通知がようやく来ました。

去年に引き続き、今年も多摩美術大学奨学金をもらえることとなりました。

...ほっ。


成績自体は厳密に言えば去年から変わってないのだけど、
去年から導入された「S」評価を5科目でとったことが良かったのかな。

専門科目で「S」をとるのはなかなか難しく、
共通教育科目でとるしかないのだけど、
今年はすでに共通教育科目の必要単位数を取得してしまっているため、
履修科目数自体が少ないので、来年はちょっと厳しいかも。


今年はそう単純に喜んでばかりもいられない状況なわけで。


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2009年6月28日

僕の「一分」

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今の僕の一番の楽しみは「学ぶこと」。
一人静かに学ぶこと。


高校や予備校から大学に入った「現役」大学生にしてみれば、
バイトをするようになって自由になるお金もでき、
友達とバカ騒ぎしたり、恋人とデートしたり、
大学にいる間は一番「遊ぶ」ことが楽しい時期だといえるでしょう。

それを別段悪いことだと言う気はさらさらない。
若者は青春を謳歌すべきだ。
それは当然のことで、むしろそうあるべきだと思う。

ただ、僕はもう一度青春を謳歌したいがために大学に通ってるんじゃない。


高専では学業に追われ、遊ぶこともままならないまま就職してしまった。
その反動からか、会社員時代は仕事そっちのけでさんざん遊んだ。
遅い青春をこのときばかり、と謳歌した。

「遊び」を知らないで「学び」の楽しさを感じることはできない。
だから今、僕は「学び」の楽しさを感じることができるのだと思う。
今は学校に来ることが一番の楽しみで、
授業をさぼってまで遊びたい、と思うことがない。


...ただ、学べば学ぶほど厭世的になるのはどうしてだろう。


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2009年6月27日

ミニチュア動画

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めずらしく映像ネタです。

最近よくテレビで見かける「ミニチュア動画」。


本城直季さんのミニチュア写真をさらに発展させたものでしょうか。
ミニチュア写真と同じく画像のあるポイントにピントを絞り、
周囲をぼかすところは同じですが、
これに動きをぎくしゃくさせることでミニチュア動画ができるみたいです。
あまり動画には詳しくないのでよくは分かりませんが...


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東大合格生のノートのとり方から生まれたノート

products

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学生、といえばノート。

座学系の授業ではノートのとり方が学業の成果を左右する、
といっても過言ではありません。


金曜日のいいとも!で紹介されてました。

東大合格生のノートのとり方から生まれたノート」。
KOKUYOがフリーライターの太田あやさんと共同で開発したもの。


...実はこのノートを今、使ってます。
しかし僕自身はあまりこのノートの効能を実感できていません。
ほかのノートとなんら変わりない。

美大系の授業ではあまり効能を発揮しないようです。


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TAPIO WIRKKALA eye, hand and thought

guide / products

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建築ネタばかり続くとPD系の読者が離れていくので、
たまにはプロダクトネタを。

そもそもそんなに読者がいるか、という疑問はおいといて...


およそ2年ほど前にオペラシティのアートギャラリーで、
北欧デザインの展示があったわけですが、
そこでとある一人のデザイナーに目が留まりました。


Tapio Wirkkala、日本語では「タピオ・ヴィルカラ」と表記するようです。
Wikipediaによれば「フィンランドを代表するのデザイナー、彫刻家」とあります。
デザイナーよりは彫刻家というほうがしっくりくるほど、
彼の作り出す形は独創的で、それでいて美しい。


そんな彼の作品集を図書館で見つけました。
洋書なんで写真をぺらぺら見るだけですけど。


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2009年6月26日

エドゥアルド・トロハの構造デザイン

architecture / guide

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この本をAmazonで買う


キャンデラに続いて現代建築構造の源流を探求します。

この構造家の本は大学の先生に教えてもらいました。

エドゥアルド・トロハ。
1899年、キャンデラと同じくマドリード生まれ。
世代的にはキャンデラの一回りほど先輩にあたります。

父親と3人の兄たちは優れた数学者やエンジニアで、
そんな環境下でごく自然に兄たちと同じエンジニアの道を進む。
スペイン国内で順調に成功していきます。
途中スペイン内戦が勃発しますが、体制的にはフランコ側にいたため、
その後も順調にスペイン国内で成功していきます。

キャンデラがスペイン内戦で反体制側にいたため、
メキシコに亡命せざるを得なかったのとは対称的です。

コンクリート技術を追求する自らの研究所、トロハ研究所を設立し、
その後その活動は国際的に世界をまたにかけたものになり、
IASS(国際シェル構造学会)というシェル構造の世界的な研究機関を設立し、
自らその初代会長に就任する。

社会的な地位という点ではキャンデラよりはずっと成功しているのかもしれない。
実際その実績は素晴らしく、彼の残した功績は偉大だ。
スペイン内戦時にはフランコ側にいたとはいえ、優れた人格者でもあったのだと思う。
本書の巻末にトロハ研究所の所員たちに向けた遺言書が紹介されているのですが、
そこにはトロハの所員に対する愛であふれていた。


しかし日本では、トロハよりはキャンデラのほうが有名な気がします。
Wikipedia日本語版にはキャンデラの項目はあるけれど、トロハはない。
ネットで検索してもキャンデラの作品のほうが多く引っかかることからも
どうやらこの傾向は日本だけじゃないみたいです。

それは単なるスター性の問題だろうか。
単なる時代背景による技術の差なのだろうか。


技術に固執するか。
シェイプ固執するか。

...僕はキャンデラとトロハ、両方とも好きです。


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2009年6月25日

大人のブログ

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日経BPの45歳以上をメイン読者とした「おとな」向け生活設計サイト、
セカンドステージ」の1コーナー、「大人のブログ」で
Tadaoh! Designをピックアップしていただきました。


大人になりきれていないから、この歳で大学に通っているわけで、
成熟した大人の方たちに満足して読んでいただけるか甚だ不安なのですが、
日経BPのような大きな組織に着目していただいたのは正直嬉しい。

このブログは自分の成長記として、あくまで備忘録として書いているのですが、
それだったら普通の日記でいいわけで。

日記の続かない僕がブログは続くのはやはり心のどこかで、
自分の考えを誰かに知ってもらいたい、そして肯定、賛同してもらいたい、
という気持ちがあるからでしょう。


...だから素直に嬉しい。


うまくいかない快感 ~ルールなき現場から~

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久々の特別講演会。

...といっても過去の講演会でそれほど良いなと思ったことがなくて、
今回も興味の薄い、グラフィック分野のデザイナーが講演者だけど
水曜講義の振り替えで出欠とるから、しゃーないかー...

と、かなり消極的な気持ちで講堂へと向かったわけです。

グラフィックデザインにはそれほど詳しくないので、
今回の「祖父江慎」というデザイナーがどんな人でどんなデザインをするのかどころか、
名前すら知らなかったのですが、一方でどこかで聞いたことがある気もする。
...この謎は講演を聴いているうちに解けるのですが。


しかし思った以上に良い講演だった。
若い学生にはキャラの面白さが講演の面白さとなったかもしれない。

でも僕は今、「面白い」という言葉、表現に対しては少々懐疑的な気持ちでいる。
「面白さ」は変化に対して感じる感覚だと思う。
そして変化というものは恒久的ではなく、本質的なものではない、と。
薄くてすぐに消えてゆく。

共感という理解の仕方ではなく、反面教師という形でこの講演は勉強になった。
ただ、通常「反面教師」というと真似しちゃダメな見本、という感じで
悪いイメージで使うわけですが、そうではなくて、
対極を見せることでその反対にあるものを気付かせる、という
いわゆる日本的な暗喩(メタファー)を巧みに使って本質に気づかせる、みたいな。


現代社会では「秩序」こそが良いデザインとされてきた。
ものごとをうまく運ぶことが「仕事ができる」ということだった。

でも面白いことって変化の中から生まれるものなんだよね。
理路整然としていて安定した状態では「良さ」はなかなか認識されないもの。


「うまくいかない」ということは好機なんだ。
だから「うまくいかないこと」に快感を感じることができるなら...
良いデザインができるかもしれないね、ってこと。


...半分賛成、半分反対。


秩序の中に無秩序がある。
それでお互いを認識できる。
どちらか一方だけでは、それ自身を認識することはできない。


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2009年6月21日

Felix Candela―フェリックス・キャンデラの世界

architecture / guide

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前回からの公約通り、建築構造デザインの「源流」へと迫ります。


フェリックス・キャンデラ。

1910年スペイン生まれの構造家。
スペインで建築の基礎を学んだ後、ドイツ留学を目の前にしてスペイン内戦勃発。
フランコの敵対政権についたため、敗戦後メキシコへ亡命。
そしてこの亡命先で花開くわけです。


世界の現代建築の潮流を大雑把に分けると、
バウハウスに端を発するゲルマン系と、ガウディに端を発するラテン系に
大きく分けられると思うのです。
ちゃんとした根拠ではなく、あくまで僕の主観的な感じ方ですけど。

ゲルマン系はドイツの国民性に代表されるかのごとく、
スマートな直線で構成された白系統の建築で、
モダニズムの主流をいくもの。
中央ヨーロッパ、北欧、アメリカ、日本など「北方」がメイン。

一方ラテン系は、
ユニークな曲線でカラフルな建築で独創的。
スペイン、メキシコ、南米など「南方」がメイン。

北のスマートな建築も大好きだけど、
自分が本質的に好きなのは南の建築だと思う。

ガウディ、カラトラバ、ニーマイヤー、バラガン...
南の建築を代表する建築家はどれもどこかプリミティブなところがある気がするから。
しかし彼らは天才肌でもあるからなかなか真似しようとしても真似できないのだけど。

キャンデラも例に漏れず偉大な天才だったようです。

スペインで建築を学んでいた当時、すでに同じ国内で活躍していた
エドゥアルド・トロハに惹かれるも冷たくあしらわれ、
ドイツ留学が決まっていながらも内戦勃発でおじゃんになるという
不遇に遭いながらもそれを好機とするポジティブさ。
たぶんトロハに師事し、ドイツに留学していたら
その後の彼の名声はなかったのかもしれない。

彼自身新しい技術や素材を開発したわけではないけれど、
すでにあるものを活用して独創的でありながら汎用性のある建築を生み出した。
また当時発展途上だったメキシコでは設計だけの仕事はなく、
設計から施工までこなせなくてはならなかった状況が
彼をトータル的なオールラウンダーにした。

HPシェルにこだわり、
極限までその厚さを薄くしながらも強度を保ち、
全体の意匠としては曲線なのに基本要素は直線で構成できるので
独創的な形を生みながらも経済的である。
複雑な計算のみに頼らず、シンプルな数式から答えを見出そうとする一方で、
エンジニアにありがちな論理的思考最優先という考えではなく、
自身の「感覚」を大切にしようとするそのスタイル。


...まさにHPシェルの大家という称号がふさわしい。


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Author: ただおー
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工業高専電気工学科卒業後、某大手電機メーカーでエンジニアとして14年間勤務後退職。 その後なにを思ったか多摩美造形表現学部(上野毛キャンパス)デザイン学科に入学。 現在SC(スペースコミュニケーション)コース3年生、社会人美大生を謳歌中。

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