2011年5月13日

新ブログ立ち上げ

その他

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東京から愛媛の山奥に引っ越してきておよそ2週間。

こちらでの生活を綴るべく、新しいブログを立ち上げました。


  遊子川の日々: http://tadaoh.net/yusukawa/


まだとりあえず、な感じですが。


「遊子川」とは僕が地域おこし協力隊として勤める地域の名称で、
渓谷の合間に点在する11の集落の集合体です。

予想通り、こちらでは時間がのんびり流れます。
ネット環境もケーブル回線が通っているはずなのだけど、
準備が遅れているみたいで、利用開始のめどが立っていません。
現状は何といまだにISDN。
スマートフォンでネットするほうが速い、という状況。

そんなわけで、内外問わず広く読んでもらいたいこのブログですが、
当面は地域外に向けての発信になりそうです。



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2011年4月19日

さらば、東京。

その他

shibuya_towerrecord.jpg


「僕たちにとって、自分は一番驚くべき存在なのさ」と彼は言った。「砂粒ほどの信仰があれば、僕たちは山を動かすこともできるのだ...(中略)...この力を認め、信じなさい。そうすれば、その力は自ずと現れる」「そんな風にうまくはいかないわ」「僕の言ってることがわかってないんだね」「わかっているわ。でも私は他の人と同じなの。怖いの。あなたや私のとなりの人にはうまゆくかもしれないけど、私には絶対うまくゆかないわ」「いつか変わるさ。本当はあそこにいる幼子と僕たちはまったく同じなのだとわかり始めた時にね」(パウロ・コエーリョ『ピエドラ川のほとりで私は泣いた』)


ただいま引越し作業最後の追い込み中。
明日にはネット接続も解除して梱包しちゃいます。

つまり、これが東京での最後の記事。

あと数日で、19年暮らしたこの町ともおさらば。

この週末で友人知人が送別会、壮行会を催してくれ、
自分がいよいよ新しい一歩を踏み出そうとしていることを強く自覚させてくれた。


正直ちょっと興奮している。

希望と不安が入り混じって。

この町で僕の前に現れては消えていった、あまりにも多くのことを思って。


生まれてから最初の二十年、僕は自分を守るために自分の殻の中に閉じこもった。
たぶんものごころがつく前のことだったのだろう。
何から自分を守るためにそうしたのか、記憶にない。
僕の青春は無為だった。

二十歳で学校を卒業して、就職で上京した。
とにかく早く里親の元から離れて自立したかった。
しかし僕が本当に自立しようとしたのは、それからおよそ14年後のことだった。


幼い頃の劇的な外部の変化が、僕に外部へ対する強い警戒心を持たせた。
内部を外部からシャットアウトすることで自分を護った。

ケモノとして生きていくのなら、それは理想的な生き方かもしれない。
しかし人間はそんな生き方では決して幸せになることはできない。

幸せは待ってれば向こうからやってくるものじゃない。
自分で考え、探し、獲得するものだ。
その行為そのものが「幸せ」なのだから。


「大切なもの」は目に見えない。

大切なものと大切なものを繋ぐために、
大切なものを共有するために、
人間は目に見える、触れることのできる「モノ」を創る。


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2011年4月 7日

卒業生にインタビュー

学業

student_report12.jpg
写真: 多摩美術大学造形表現学部デザイン学科サイトより


少し時は遡って。

卒業制作の展示が終わってほっとしているところへ、
学校のHPに掲載するインタビューを受けました。

今年卒業するデザイン学科の4年生で、各コースから一人ずつ。

テーマは、学生生活を振り返り、
後輩や将来入学を検討している人たちへのアドバスを、といった感じのもの。


ふと、学校のHPを見てみると、
そのときのインタビュー記事が掲載されてました。


  多摩美術大学 造形表現学部 デザイン学科 | STUDENT REPORTS
  第12回 | 卒業生にインタビュー


入学を検討されている方へ、一助になれば幸いです。


こういうブログをやっていると、よく入学の相談を受ける。

僕自身は入学する前にオープンキャンパスに一度きて失望し、
在校生にヒアリングすることもまったくしなかったものの、、
最終的には「第六感」で入学を決めた。


まあ、それでも僕はこの4年間を後悔などしていないし、
逆にとても充実したものにすることができた。


結局他人の言葉は自分の背中を押してくれるだけでしかなく、
実際に一歩踏み出すのは「自分」なのだ。

そのことをしっかり自覚しなければ、
どんなに事前に念入りにチェックを入れたとしても、
大学生活を全うすることは難しいのではないだろうか。


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2011年4月 3日

あの鐘を鳴らすのはあなた

その他

bansho.jpg
[ミレー『晩鐘』(1857-59年)]


  ♪ あなたに逢えてよかった
    あなたには 希望の匂いがする
    つまづいて 傷ついて 泣き叫んでも
    さわやかな 希望の匂いがする

    町は今 眠りの中
    あの鐘を 鳴らすのはあなた
    人はみな 悩みの中
    あの鐘を 鳴らすのはあなた ♪

    (作詞:阿久悠 作曲:森田公一 『あの鐘を鳴らすのはあなた』)


僕は感傷的な人間である。

ときにはその「おセンチさ」が鼻につき、イラっとする人もいるだろう。
それは自分でも分かっている。
それでも、僕はその「おセンチさ」を恥じたり、直隠しにはしない。
「おセンチさ」が自分を成長させてくれるものと信じているから。
そして時には、少なくとも他人の成長に寄与できるものと信じているから。

特に今は、大学を卒業し、およそ20年過ごした場所を離れようとしている時期。

これがおセンチにならずにいられようか。


平々凡々な人間でも、同じ場所で20年も過ごせば、
さまざまなドラマが生まれる。
生まれてから二十歳まで過ごした広島を第一の故郷とするならば、
二十歳から三十代の最後まで過ごした東京は、第二の故郷だ。

東京では多くを学んだ。
無為に過ごした最初の二十年より、なんと濃い人生だったことか。
そして失望ではなく、希望を持ってこの地を離れることができることに、
心から感謝している。


周囲が僕を育ててくれた。
なんと環境に恵まれていたことだろう。

最も恵まれているのは、そのことに自分自身が気付けていることだ。



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2011年3月31日

これからの道

その他

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年度末。

明日から新しい年度。

自分なりの「けじめ」を報告できることに感謝。
みんなに感謝。


大学を卒業し、本来であれば、明日から新しい年度がはじまり、
入社式を迎え、新社会人としてのスタートを迎えるわけだけど。

人よりワンテンポ遅い僕は、
少し遅れて4月下旬から新しいスタートを迎える予定です。


新しい世界への挑戦はいつだって希望半分、不安半分に満ちている。
自分で考え、動いた結果に、社会が応えてくれて、万々歳のはずなのに。

心が現実に追いついてなかった。
なかなか準備に取り掛かれずにいた。
どこかで、「これで本当にいいのか」とささやく声がして。


しかし心を現実に置いている限り、心は現実に向かう。
たとえ、ゆっくりでも。

今回の決断は、決して妥協ではない。
これから自分が目指す目的地への布石である。
緩やかな歩みの第一歩である。


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2011年3月26日

北海道ドライブ

建築

hokkaido_niseko_yellowbridge2.jpg


その昔。

北海道はスキーでしか来たことがなかった。
パウダースノーを堪能できる、GWまで滑れる、という魅力以外、
とくに北海道の文化というものについて考えたことがなかった。

北海道に限らず、その頃は地域性というものを意識したことがなかった。
出発地点から到着地点に向かうその途中課程は、
とにかく最短で済ませたい時間だった。
なくてすむものなら、瞬間移動が可能ならば、なくても良い時間だと考えていた。

今思うと、なんと人生をもったいなく消費していたのだろうと思う。


今回の北海道訪問はあくまで仕事の面接が目的だけれど、
そのための移動であっても、移動は移動。

移動は変化だ。
人間は変化を楽しむ動物である。

人生の楽しみとは、ゼロから作り出したり、
遠くにあるものを見つけに行くことだけではなく、
自分の身近にあるものの中から、いかにたくさんの楽しみを見出すか、
ということがまず根底にありきだと思う。

身近にある楽しみを見出すために、人は遠くへ旅する。
「青い鳥」を見つけるために。


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札幌市内散策

建築

sapporo_kyudocho_dome.jpg


車でモエレ沼公園、聖ミカエル公園をまわり、
時間も夕方になってきたので、ユースホステルへチェックイン。

日が落ちるまでもう少し時間がありそうだったので、
札幌市内を散策しよう、と思ったのですが。

自動車というものは散策には本当に向かない。
目的地に最短で向かうには最適な乗り物なのだけど、
そのスピードスケールは、人間の創造的思考を奪ってしまう。


自動車をホテルの駐車場に置いたまま、
地下鉄で札幌駅へ。


日は照ってるのだけど雪がぱらつき、
昼間は暖かった気温も、急激に下がってきた。

そんな奇妙な天気の中、日が落ちるまでの2時間ほどを
札幌駅からすすきのあたりまでを散策しました。



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札幌聖ミカエル教会

建築

stmc_out_board.jpg


札幌にきたときに見ておきたかった建築が、
イサム・ノグチのモエレ沼公園のほかにもう一つ。

それがアントニン・レーモンドの札幌聖ミカエル教会。


1960年に完成、北海道に現存する唯一のレーモンド建築。
東京の聖アルバン教会を気に入った教会がレーモンドに依頼、
レーモンドは無償でこの教会を設計したという。

竹中工務店のギャラリー「A4」での展示でこの教会の見事な模型を見て以来、
いつかは訪れたいと思っていたのだけど、こんなにも早く訪れる機会がくるなんて。

...神に感謝。


モエレ沼から車のナビの誘導だったので、
正直地理はよく把握していないけれど。

聖アルバン教会のX字の斜め梁、
聖アンセルモ教会の祭壇に集光する折半壁。
ミカエル教会はこの二つの見事な教会の良いところが融合した、
とても素晴らしい建物だった。



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ガラスのピラミッド in モエレ沼公園

建築

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≪遊園地を、単純な、不思議な感情を喚起する、形態と機能の入門書として、したがって教育的なものと考えたい。子供の世界は新鮮で明るく澄んだ、はじまりの世界であろう≫(ドウス昌代「イサム・ノグチ 宿命の越境者(下)」より)


※ガラスのピラミッド外観はこちら


冬のモエレ沼公園で唯一内部空間を堪能できる場所。

それがガラスのピラミッド。
マスタープランを設計したイサム自身は完成を見ることなく他界。
今、目の前にある公園の姿はイサムがイメージしたとおりなのだろうか。

実設計、設計管理は川村純一氏をはじめとするアーキテクトファイブ。
アーキテクトファイブ自身についてはほとんど知りませんが、
川村氏は妻の川村京子とともにドウス昌代著のイサム評伝にも登場。


モエレ沼についてはあまり予備知識なしで行ったのですが、
今、記事を書くにあたってWikipediaなどを見て、「ふ~ん」などと思っていたりします。


まずこの公園はモエレ沼という沼に囲まれた公園だということ。
外周の先に見える水路は川ではなく、沼だった。
そしてここは札幌市街美化のためにごみを埋め立てられて作った公園だということ。
これにはちょっとがっかりかなあ。
人間のエゴを美化しているような気がして。

ここにきて、最初に見かけた山も、モエレ山、という人口の山なのだとか。


広島の平和記念公園同様、建築的魅力、というよりは、
ランドスケープ的魅力が目立つ空間のように感じました。

こうしてみると、建築ってやはり独特の表現手段のように感じる。


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モエレ沼公園

建築

moerenuma_tetramound2.jpg


≪私にとって遊園地は、ひとつの世界を作りだすことを意味する。いわば理想の国を、縮小した形で建設することなのだ。それは、子供の背丈で、駆け回れる国である≫(ドウス昌代「イサム・ノグチ 宿命の越境者(下)」より


就活の二次面接で北海道はニセコに行ってきました。

約束の時間に当日出発で到着することができないため、
札幌で前泊することに。
これはもう前日は観光するっきゃない、ということで、
朝早く東京を出て、10時ごろ千歳空港に到着。

最初はいつもどおり電車を使って移動しようかと思ってたのだけど、
さすが北海道はでっかいどう、接続が悪い割に金額もかかってしまう。
ちょっと調べると、楽天トラベルで、
往復の空港チケット+ホテル代+レンタカーつきでお得なパックがあったので
それを利用することにしました。

雪道はおろか運転そのものが久しぶりだったので、
ちょっと不安だったのだけど、
今後はなにかと車を運転する機会が増えることだし、
運転練習だと気を引き締めて、空港を出発。
一路札幌市内へ。

ナビ付だったので、慣れない土地でも不安なく目的地へ行けるのは便利だけど、
一方で、こうして人間本来の方向感覚は退化していくんだなあ、
...という一抹の不安も。


札幌で一番いきたかったのはイサム・ノグチの遺作、モエレ沼公園。

四国は香川県牟礼にある庭園美術館にも行ったし、
ニューヨークのノグチ・ミュージアムにも行った。
次はモエレ沼、と行ける日を待ち望んでいた。


ようやく念願叶って、行くことができたのだけど。

...そこはあたり一面の銀世界だった。
冬に行くところじゃないね。

それでも、イサムの目指した桃源郷が垣間見えた気がする。



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Author: ただおー
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呉工業高等専門学校電気工学科卒業、ソニー株式会社でエンジニアとして14年間勤務の後退職、 多摩美術大学造形表現学部(上野毛キャンパス)デザイン学科に入学して 空間デザインを中心に学び、自然の一員としての人間の感覚、「ものをつくる」という人間の豊かさに気づく。 今後は木工作家を目指します。 小さな家具から大きな建築まで、あらゆるスケールで美しい日本の木の文化を復興したい。 意匠と構造が有機的に融合した建築を実現するのが夢。 デザイナーでも、エンジニアでもない、しかしその双方を含むアーキテクトを目指します!

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